【JIMTOF2016レポ】ワルター Walter DC170
公開日:2016年11月18日
ワルターが穴あけ加工のアイコンとする鉄系・鋳鉄系被削材(ISO P、K)用 内部クーラント供給式 超硬高性能ドリルです。
従来の超硬ドリルと比較して 35 % 高い切削条件において 50 % 長い工具寿命を達成 (その他の寸法: 3 x Dc - 30 x Dc)
最大の特徴として、一般的なダブルマージンドリルは軸方向のマージンになりますが、ワルターDC170は径方向へマージンが付いています。
他にも、
直進性が良いので交差穴や重板加工などにも使えます。
注意点としては、強いガイドにより抵抗も大きいので、SS材など所謂低炭素鋼には向きません。
低炭素鋼は高張力なのでドリル先端が通過するときに拡張された穴がすぐに縮まろうとするため、材料の縮まろうとする力がマージン部にかかり、その大きな負荷が折損や加工の不安定に繋がる可能性があります。
S45Cなど高炭素鋼やFC材で、高いパフォーマンスが期待できると言えます。
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